お金と幸せは関係あるのか——ずっとモヤモヤしてきた問いを、一緒に考えてみる

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人生のぎもん

「お金さえあれば、もっと幸せになれるのに」

正直、そう思っていた時期がありました。給料が上がれば、貯金が増えれば、もっと自由になれるって。でも実際に給料が上がったとき、思ったほど何も変わらなかったんですよね。

あれ、なんか違うぞ、と。

そのときから、お金と幸せの関係がずっと気になっています。今日はそのモヤモヤを、一緒にちょっと掘り下げてみたいと思います。


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お金があれば幸せになれる、と本気で思っていた

給料が上がったのに、なんか違うと感じた日

はっきり覚えているのは、昇給の通知を受け取った日のことです。

嬉しかった。ほんとうに嬉しかった。でもその夜、なんとなく「で、これで何が変わるんだろう」という気持ちが静かに湧いてきた。給料が上がっても、翌朝には同じ時間に起きて、同じ電車に乗って、同じ仕事をする。生活のリズムは何も変わっていない。

「あ、お金が増えても、幸せの中身は変わらないのかもしれない」と、ぼんやり気づいた瞬間でした。

「もっとあれば」が止まらなかった理由

でもその後も、お金への欲求はなくなりませんでした(笑)。人間って厄介なもので、「もっとあれば」という感覚は、収入が増えても一緒についてくるんです。

月20万円のときは「30万あれば」、30万になったら「50万あれば」。ゴールポストがどんどん動いていく。これ、あとで研究者たちもきちんと説明してくれているんですが、当時の自分にはただただ不思議な感覚でした。


お金と幸せの関係を、研究者たちはどう見ているか

年収800万円の壁——それ以上稼いでも幸福度は変わらない?

「年収800万円を超えると、幸福度はほとんど上がらなくなる」という研究、聞いたことがある人も多いかもしれません。

ノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大学のアンガス・ディートン教授らが発表したもので、年収が一定水準を超えると年収と幸福度の相関がほぼなくなるというものです。日本でも内閣府が2019年に行った調査で似たような結果が出ていて、年収700万円以上1000万円未満の幸福度スコアが6.24なのに対し、1000万〜2000万円未満は6.52と、ほとんど差がなかったといいます 💡

なぜかというと、年収が増えると仕事に費やす時間やストレスも増えるから、というのが一つの説明です。お金が増える代わりに、別の何かが削られていく。

モノより体験にお金を使うと幸せになれる、は本当か

「モノより体験にお金を使う方が幸福度が高い」という話も有名ですよね。

社会科学研究者マイケル・ノートン氏らの研究によれば、モノを買った場合は買った瞬間が幸福度のピークで、その後すぐに「当たり前」になっていく。一方、旅行や体験などは、計画する段階から幸福度が上がり始めて、終わった後も思い出として長く残るといいます。

これ、なんとなく体感でわかる気がしませんか。新しい家電を買ったときの高揚感よりも、友人との旅行の記憶の方が、何年経ってもじんわり温かいような感じ。


なぜ人はお金=幸せだと思ってしまうのか

比べるから足りなくなる——比較と幸福の関係

「お金があれば幸せ」という感覚は、どこから来るのか。

たぶん一つの大きな理由は、比較だと思うんです。誰かより収入が低い、あの人は好きなものを買えているのに自分は我慢している、という感覚。絶対的な「お金の量」ではなく、相対的な「誰かとの差」が幸福感を左右している。

これは心理学でも言われていて、人間は他者との比較によって自分の状況を判断する傾向があります。だから、年収が上がっても周りも一緒に上がっていると、全然幸せに感じない。逆に収入が低くても、「自分はこれで十分」と思える環境なら、案外満足できたりする。

「不安をなくすためのお金」と「幸せのためのお金」は別物

もう一つ、ちょっと大事だと思っていることがあって。

お金に求めているものって、人によって全然違うんじゃないかと。不安を消すためのお金と、幸せを作るためのお金は、たぶん別物なんです。

「老後が心配」「急に病気になったら」という不安を和らげるためのお金は、ある程度あれば安心できる。でもそれは「怖くない」という状態であって、「幸せ」ではない。お金が「不安を消す」ことに使われているうちは、いくら増えても「幸せ」にはなりにくい気がするんですよね。なんとなく。


お金がなくても幸せだった記憶と、お金があっても空っぽだった記憶

必要最低限のお金があれば、あとは何で決まるのか

振り返ると、人生で一番楽しかった時期が、必ずしも一番お金があった時期ではなかった、という記憶があります。

友人と深夜まで話し込んで、コンビニの安いコーヒーで笑っていたあの時間。あの頃の方が、今よりずっとお金がなかったはずなのに、なぜか幸福感がある。何が違ったのかと考えると、「一緒にいる人」「自分が夢中になれるもの」「明日に向かう感覚」があったかどうか、だったような気がします。

お金は確かに必要です。食べられない、住む場所がない、というレベルになれば、当然幸福感は下がる。でも「必要最低限」を超えたあとは、何で幸せが決まるのかというと、それはお金じゃない何かになっていく。

お金で解決できること、できないこと 💭

お金で解決できることは、実はたくさんあります。時間を買える、選択肢が増える、不安が減る。これは無視できない。

でも、お金で買えないものもある。誰かに必要とされている感覚、自分が何かを成し遂げている手応え、信頼できる人間関係、自分のことが好きだという気持ち。これらはお金では直接買えない。

お金は「幸せの材料を揃えやすくする道具」ではあるけれど、幸せそのものを買える万能チケットではない。そんな感じじゃないかな、と今は思っています。


じゃあ、お金と幸せはどう付き合えばいいのか

幸せのために「いくら必要か」を考えてみる

「お金があれば幸せ」ではなく、「自分の幸せのためにはどのくらいのお金が必要か」と問い直してみると、少し違う景色が見えてきます。

旅行が幸せなら、年に一度の旅行資金を確保することが目標になる。家族との時間が幸せなら、残業を減らすための判断基準にお金が使える。幸せの中身を先に決めて、そのためのお金を考えるという順番。

逆にすると、「お金のために幸せを犠牲にする」という本末転倒が起きやすい気がします。

お金は道具、でもその道具の使い方で人生は変わる ✨

「お金は道具」という言葉、よく聞きますよね。でもその道具の使い方次第で、人生はかなり変わる。

体験にお金を使うと記憶が残る。大切な人のためにお金を使うと関係が深まる。自分の成長にお金を使うと可能性が広がる。一方で、不安を埋めるためだけにお金を使い続けても、不安はなかなか消えない。

お金の使い方は、その人の価値観の表れだとも言えます。何にお金を使っているかを振り返ると、自分が本当に何を大切にしているか、ちょっと見えてくるかもしれない。


あなたにとって、お金と幸せの関係はどんな感じですか

答えは出なくていい——問いを持ち続けることの意味

お金と幸せの関係に、唯一の正解はないと思います。

研究者たちのデータは参考になるけれど、それはあくまで平均の話。あなたの幸せの形は、統計の中にはない。年収800万円で幸福度が頭打ちになるとしても、あなたにとってその金額の意味は、他の誰かとは違うはずだから。

ただ一つ言えるとしたら、「お金と幸せの関係」を問い続けることは、悪いことじゃないと思う。その問いがあるから、お金の使い方を考えたり、自分の幸せの輪郭を探したりできる。

モヤモヤは消さなくていい。むしろそのモヤモヤが、あなたの人生を少しずつ豊かにしていくんじゃないかな、とそんな気がしています 🌱


あなたにとって、お金と幸せはどんな関係にありますか?「これだけあれば幸せ」という金額が、あなたの中にあるとしたら、それはいくらで、そのお金で何をしたいですか?


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次回は「人はなぜお金の不安が消えないのか」について書こうと思います。

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